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学校の先生を目指す中でも圧倒的に人気な「体育教師(保健体育教諭)」。学生時代に部活動でスポーツにのめりこんでいた人や、体育大へ進学した学生の進路先に入ってくるのも事実です。
●体育教師になることに興味を持っている方
●体育教師として働くことのメリット・デメリットを知りたい方
先に結論|体育の先生になるには?
体育の先生(保健体育の教員)になるには、①大学・短大で「保健体育の教員免許」を取り、②教育実習を経て、③教員採用試験(自治体または私立)に合格するのが基本ルートです。免許さえ取れば社会人からでも挑戦できます。ただし体育は募集人数が少なく倍率が高め=”なるのは難しい”科目なのも事実。この記事では、なるまでの流れ・向いている人・リアルな倍率・年収まで、元教員がまとめて解説します。
体育教師になるには
体育の先生、いわゆる「保健体育教諭」になるには、他の科目の先生になるのとほぼ同じステップを踏むことになります。具体的には、まず中学校教諭・高等学校教諭の教員免許を取得する必要があります。教員免許を取得した後は、公立学校の先生になるのであれば教員採用試験に合格する必要があります。
体育教師に必要な能力・スキル
体育教師になるためには、運動技能だけでなく、コミュニケーション能力や指導力が求められます。特に、生徒たちとのコミュニケーション能力は非常に大切です。生徒たちと信頼関係を築き、自信を持って授業に取り組めるようにする力が見られます。つまり、担任としてやっていける力と生徒指導力が必須なわけです。
また指導力では、正確な技術指導はもとより適切なフィードバックを行う力が必要です、加えて、学習指導要領に則った年間の指導計画を立てる力なども求められます。
これらのスキルは、学生時代の部活動や外部のスポーツ活動、アルバイトなどで積極的に経験を積んでいくことが大切になるでしょう。余裕があれば、スポーツ科学の知識を深めておくと生徒への指導説明に説得力が増すでしょう。
スポーツ好き、健康的なからだ、トレーニングに関する専門知識、わかりやすく教えられる技術、人間の身体のしくみの知識、けがの防止、応急処置の知識と技術、子供好き、王道のスポーツの人並み以上の技術力、指導への熱意、コミュニケーション能力、計画性
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体育教師になるための進路選び
教員免許を取得するためには、教職課程が設置されている大学に進学する必要があります。大学の中には、教育学部を設置している大学もありますが、必ずしも教育学部でなくても大丈夫です。体育大学や体育学・スポーツ学などを専攻する学校へ進学する方法もあります。ただし、教職課程で必要な単位を取得することは必要なので、進学する前に教職課程の有無を確認しておきましょう。
中学校の体育の先生を目指す場合は、短期大学でも四年制大学のどちらでも教免を取得できます。ただし、自治体によっては中学校と高校の教員免許を取得している人材が求められるので、きちんと募集要項を確認しておきましょう。中高一貫校の学校では、中学校と高校の教員免許の両方が必要となります。
高校の体育の先生を目指す場合は、四年制大学に進学する必要があります。大学院へ行ってさらに専門性を高める人もいます。ただし、中学校の教員免許を求められることが多いため、高校の体育の先生を目指す場合でも中学校と両方取得しておくことをおすすめします。
体育教師になるまでの4ステップ【流れを整理】
「結局、何から始めればいいの?」という人へ。体育教師になるまでの道のりを、4つのステップで整理します。
STEP1|大学・短大で「保健体育の教員免許」を取る
体育教師になるには、中学校・高校の「保健体育」の教員免許が必須です。教員養成課程のある大学(体育・スポーツ系学部や教育学部など)で必要な単位を修得します。中学・高校の両方で教えたいなら、中学・高校の一種免許を両方取っておくのが王道です。
STEP2|教育実習・介護等体験を経験する
免許の取得には、母校などでの教育実習(数週間)と、社会福祉施設等での介護等体験が必要です。ここで初めて「教える現場」を体験します。
STEP3|教員採用試験に合格する
公立を目指すなら各自治体の教員採用試験、私立なら学校ごとの採用試験を受けます。体育は倍率が高めなので、筆記・実技・面接・場面指導までしっかり対策しましょう。
STEP4|採用・配属される
合格後、採用候補者名簿に登載され、配属校が決まればいよいよ体育教師デビューです。
体育教師に向いている人・向いていない人
【向いている人】
・スポーツや体を動かすことが好きで、その楽しさを伝えたい人
・安全管理に気を配れる、責任感の強い人
・大きな声でハキハキと、集団を動かせる人
・部活動の指導にもやりがいを感じられる人
【向いていないかも…な人】
・運動が得意なだけで「教えること」に興味が持てない人
・土日も部活で埋まる働き方がどうしても受け入れられない人
・けがや事故のリスク管理を面倒に感じてしまう人
※ただし「向いていないかも」と感じても、努力や工夫でカバーできる部分は大きいです。あくまで一つの目安として捉えてください。
社会人から体育教師を目指すには
「一度は別の仕事に就いたけれど、やっぱり体育教師になりたい」——そんな社会人にも道はあります。
・通信制大学で保健体育の免許を取得する(働きながらでも取得可能)
・自治体によっては、社会人経験者を対象にした特別選考枠がある
・スポーツ指導や部活動の外部指導員から実績を積むルートも
年齢制限は自治体によって異なりますが、近年は上限が緩和・撤廃される傾向にあり、社会人からの挑戦もしやすくなっています。
【社会人・これから免許を取る方へ】保健体育の免許が取れる通信制大学を無料で比較
社会人から体育教師を目指すなら、働きながら保健体育の教員免許を取得できる通信制大学が現実的な選択肢です。ただし「保健体育の免許が取れる大学」は限られ、学費・スクーリング(実習)の条件も大学ごとに大きく違います。まずは資料請求(無料)で複数校を一括比較しておくと、入学後の「思っていたのと違う」を防げます。
体育教師は高倍率で難関!?
隠れた実質倍率
ご存じかと思いますが体育の先生は、他の科目と比べて高倍率です。全体的に自治体の体育教師の倍率をみてみると、低いところで5倍、高いところで20倍まであります。
ご自身が「ここで働こうかな」と思っている自治体の倍率は確認しておくと良いでしょう。
また、厄介なことに紙面上で公表されている倍率とは隠れて、国体に出場したような実績がある人には前もって声が掛かっているケースもあると聞きます。そのため、実は「実質倍率」は20倍ではなくもっと高い倍率だという場合があります。
体育教師のやりがいと大変さ
体育教師を目指すなら、体育の先生としてのやりがいと大変さの両方があることを知っておくことは大切です。
体育教師のやりがい
体育教師のやりがいは、生徒たちの成長を見守ることができること。体育の授業で、生徒たちが一生懸命に活動に取り組む姿を見ると、その成長を日々感じることができます。特にスポーツ大会や、競技の大会などで、生徒たちが目標に向かって努力し、それを達成したときには、一緒に喜びを分かち合える瞬間が何にも替えられないくらいの感動です。
また、体育教師は生徒たちにスポーツの楽しさや健康的な生活の大切さを教える重要な役割があります。そのため、あなた自身がスポーツに熱中し、健康的な生活を送ることが大事です。そして、生徒たちにスポーツの楽しさを伝え、自分が教えた生徒たちがスポーツに熱中する姿を見ると、とてもやりがいを感じます。
体育教師の大変さ
一方で、体育教師には大変な面があります。まず、授業準備に時間が掛かることがあります。授業で使う器具の準備や安全に配慮した場所の確保、指導する内容の準備、指導方法の改善など、授業のための準備はしっかり行う必要があります。
また、生徒たちの成績や体調の管理も大切な仕事です。授業中に生徒たちにけがをさせないようにすることも非常に大切です。スポーツには必ずリスクが伴います。それに加えて、授業中で生徒たちが不慮の事故に巻き込まれないように、教師は細心の注意を払わなければなりません。
さらに、生徒たちに対して十分に理解し、的確なアドバイスをすることも大事です。体育教師は、生徒たちが直面している個々の問題に対しても耳を傾け、生徒たちを導いてあげられる存在である必要があるのです。
また、体育教師は生徒指導がきちんとできていることは今や必須の条件です。学校の中でも全学年に関わりを持ちつつ、かなりの生徒との関係をつなぐ体育教師は、生徒指導力が求められます。
私が学生の時も生徒指導主事は、体育の先生でしたし、先生として勤務してからも大半は体育の先生が生徒指導関連に必ず携わっていました。
体育教師の給与・年収
▶ 年収についてもっと詳しく知りたい方へ。体育教師の年収を公立/私立・中学/高校・年代別に徹底解説した記事もあります。あわせてどうぞ。
実際に体育の先生として働くと、どのくらいのお給料がもらえるのでしょうか。
体育教師の年収は、平均400~500万円程度とされています。ただし、これは全国平均の数値であり、都市部や大都市圏では平均より高くなることがあります。逆に、地方の小さな学校で働く場合は、年収が低くなる可能性があります。
ただ給与は、勤務する学校や地域、経験年数などによって異なります。一般的には、公立学校に勤務する場合は公務員特有のベースアップ、年功序列による昇給があります。私立学校に勤務する場合は、学校によって給与が異なり、公立学校に比べて高い傾向があります。
給料の上がり方 ~東京都の給料表から~

上のように、教員の給料は「等級」と「号給」で決められています。等級が上がるほど給与が高くなります。また、号給が上がるほど、同じ等級でも給与が高くなります。
ちなみに、1級は講師、2級は教諭、3級は教頭、4級は校長です。号給は1年ごとに4号給ずつ上がるのが一般的です。普通に過ごしていれば1年に4号給、つまり8,000円ほどアップするわけです。
【中学・高校・私立】体育教師の年収は違う?
「体育教師の年収は、中学と高校、公立と私立で違うの?」というのはよくある疑問です。結論から言うと、公立であれば校種(中学・高校)による差はほとんどありません。公立学校の教員は地方公務員(教育職)として同じ給料表に基づいて支給されるため、上で紹介した東京都の例のように、勤続年数に応じて着実に上がっていきます。
- 公立(中学・高校):校種による差はほぼなし。自治体ごとの給料表で決まり、年功で上昇します。
- 私立:学校の規模や経営状況で差が大きく、公立と同程度〜やや高い例もあれば、非常勤スタートで低めの例もあります。
- 初任給:大卒の公立でおおむね月20万円台前半+各種手当が目安(自治体により差があります)。
なお、部活動の顧問を担当すると手当は加わりますが、拘束時間に対する金額は高いとは言えないのが実情です。詳しくは中学校教員の部活動の実態もあわせてご覧ください。
体育教師の将来性
日本では、人口減少や少子高齢化で、学校数が減少しているのが実情です。しかし、一度正規の教員として採用されれば安定として勤め続けることができます。
体育教師に憧れる人は多いため教員採用試験の倍率は高く、突破するのは難しいですが、地域によって倍率が異なるため、受験の間口を広げてみるのもいいかもしれません。
体育教師になるには?よくある質問
体育教師になるには大学はどこを選べばいい?
保健体育の教員免許が取得できる大学・学部(体育学部や教育学部の保健体育専攻など)に進むのが王道です。免許さえ取得できれば大学名で不利になることはないため、「保健体育の免許課程があるか」を基準に選びましょう。
体育教師の倍率が高いのはなぜ?
採用枠(募集人数)が他教科に比べて少ない一方、「部活動を指導したい」「体を動かす仕事がしたい」と志望する人が多いためです。結果として実質倍率は高くなりがちですが、対策次第で十分に合格は狙えます。教員採用試験の勉強方法もあわせて確認してください。
私立の体育教師の年収は公立と比べてどう?
私立は学校によって差が大きく、一概には言えません。人気校や大規模校では公立を上回る例もありますが、非常勤講師からのスタートだと収入が不安定になりやすい点には注意が必要です。安定を重視するなら公立、待遇の上振れを狙うなら私立、という整理が目安になります。
体育教師の採用試験、服装で気をつけることは?
面接では清潔感のあるスーツが基本で、実技試験では動きやすいジャージ・体操服が必要です。詳しくは教員採用試験の服装・身だしなみで解説しています。
まとめ
どうでしたか?体育教師になることは簡単ではないこと、そして何よりなった後も大事であることがわかっていただけたかと思います。
最終的には自分でしっかり考え、体育教師としてどのようにステップアップしたいか、そしてそもそも体育教師になりたいかを模索していってほしいと思います。


