教員採用試験とは?【試験内容と勉強方法】

教員採用試験とは?
いとこん
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わたしは大学卒業後、2つの自治体で合格できました。

1つは高倍率の自治体、もう一つは関東のほどほどの倍率。

実体験を元に役立つ情報を書いています。

難易度が高い自治体でも、しっかり対策すれば合格できます!

この記事をおすすめする人

○教員採用試験は何からすればいいのか、迷っている方

○教員採用試験に絶対に合格したい方

いとこん
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このサイトでは、

☆教員からの転職・退職

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を多数掲載しています。

今回は「教員になりたい」方向けに、全ての方が合格できるよう、情報を発信しています!

ぜひ参考にしつつ、合格を目指していただけると嬉しいです。

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教員採用試験って何?

先生になるには、教員免許だけではなく自治体ごとの試験に合格する必要があります。試験時期は、自治体ごとに異なりますが、6月~7月頃に1次試験、8月~9月頃に2次試験が実施されます。

現役の大学生が先生を目指す場合、3年生の秋か冬頃から勉強をスタートする人が多いです。

教員採用試験の内容

自治体によって、異なりますが、一般的には以下の4つに分かれています。

筆記試験

筆記試験の中でも【一般教養】【教職教養】【専門教養】【論作文・小論文】があります。

一般教養:「一般常識」「教科問題」「時事問題」と分かれています。

▼「一般常識」と「時事問題」は過去2~3年分の社会問題や地域的な話題が出題される。日頃から社会に関心を持ち、ニュースを確認しておくと良いです。

▼「教科問題」は、高校までのレベルで学習する範囲の国語・数学・理科・社会・英語から幅広く出題されます。基本的な教科書レベルなので、そこまで難しくはありません。

面接試験

面接試験には【集団面接】【個人面接】【グループディスカッション・集団討論】【場面指導】【模擬授業(・指導案作成)】があります。

グループディスカッションや場面指導は、近年導入する自治体が増えてきました。

グループディスカッション・集団討論とは

受験者複数名で意見を交わし、テーマに沿って討論をします。たとえば、「より良い学校づくりのために大切なものは何ですか?グループで話し合い、意見をまとめてください」と指示がされます。自分だけが話をしすぎてもダメですし、話に参加しないのもダメです。

場面指導とは

ある場面を想定して「あなたならどう指導するか」を問われる試験。

①受験生が教師役・面接官が子ども役で、ロールプレイをする

②受験生が教師役・子どもがいると想定して演じる

③受験生が、面接官から問われた場面指導を演じることはせず、説明する

以上3パターンがあります。

>>>具体的な【場面指導対策】の記事はコチラから

実技試験

面接官の前で、実技を披露する試験です。

適性検査

民間企業の就職のように、客観的に受験者の特性を判断するために適性検査が行われる自治体もあります。

いつから対策をすればいい?

この答えは「今日このタイミングから」です

正直、大学生であれば「4年生に上がる前くらいからでいいか~」と考えている人が結構いると思います。ただ、これに関しては、たくさん対策をして、アイディアの引き出しを多く持っているひとが有利になるわけです。なので、早め早めの対策をおすすめします。

教員採用試験で戦う相手は、大学の同期だけでなく、昨年度もしくはその前から惜しくも落ちてしまって、現場で講師をしている方もいます。

他にも、違う自治体からあなたが受験する自治体に受験する方も多くいます。この記事を読んでだ「今」から対策を進めていく気持ちを持つことが大切です。

余裕で準備するには、遅くとも1年半前からの動き出しが良い

大学生で受験する予定の方であれば、遅くとも大学3年生の夏頃から動くと良いです。特に倍率が例年高い地方の自治体を狙う場合は、1年半前~2年前からの動き出しがベストです。

大学3年生の終わりや4年生になると、教育実習や卒業研究(論文)に時間をとられ、じっくりと対策する時間は少なくなります。面接対策や、模擬授業の練習も加わると、1日はあっという間に過ぎてしまいます。

平均の勉強開始時期は、6ヶ月前~9ヶ月前です。ただ、少しでも周りと差をつけ、1発合格を目指しているのなら早い動き出しをしましょう。準備は多過ぎるに越したことはありません!

一発合格を果たしたときの試験までのスケジュール

わたしは3年生の春(3月)から動き始めました。実際にどんなことを、どの時期にしていたのか全体像を把握するために参考にしてください。合格のためには強い意志と、スケジュール管理が必須です。

一発合格したときのスケジュール
  • 大学3年・春
    自治体ホームページを確認し、受験情報を確認

    □第一志望と似ている試験傾向の自治体を併願先として決定

    □過去問分析をし、志望する自治体の出題形式、出題量、難易度、出題分野、配点、倍率、出題傾向を確認。

  • 大学3年・夏
    専門教養の勉強を開始

    □過去問分析しつつ、実技試験に向けた勉強も開始

    □英語の指導法を勉強

  • 大学3年・秋
    参考書や問題集を一式準備 / 教職教養・一般教養の勉強を開始

    □参考書や問題集を用いた基礎力養成に努める

    □志望する自治体の出題傾向に沿った学習をする

    □学習指導要領を読み込む

  • 大学4年・冬
    自己分析 / 願書の作成 / 面接の自己PR作成

    □出願書類をそろえる

    □写真屋さんで、願書用の写真を撮る

    □「なぜ教師になりたいか」を何度も深く掘り下げる

    □2次試験対策ノート(面接対策用ノート、模擬授業対策ノート)を準備し、コツコツ作成開始

    □模擬試験を受ける

    □時事問題、話題となっている教育問題を確認する

  • 大学4年・夏
    苦手分野の洗い出し 

    □これまでの学習の総復習と苦手分野克服

    □受験自治体の過去問演習

    □模擬授業や面接、実技試験を実践形式で開始

    □ホテルの予約をする

    □最新教育トレンドを勉強

  • 1次試験後~
    2次試験対策特化期

    □勉強会に参加

    □1次試験終了後、すぐに2次試験対策の学習を開始

    □ホテルの予約をする

まずは何からすればいい?

はじめて教採を受ける方は特に何から始めたら良いか分からないですよね。以下の手順でステップを踏んでみてください!

受験自治体を知る

「敵を知る」ことから始めましょう。

受験する自治体を決めたら、試験の日程、試験の方法、過去問など、拾える情報は全て得るようにします。最初の情報収集が本当に重要です。

必要な情報とその入手場所6選

では、どうやって、そしてどこでその情報を入手すればいいのか。私が教員採用試験のときに入手していたところを6つピックアップしました。

受験自治体のHP

教員採用試験は自治体ごとに実施されます。そのため、自治体によって日程や試験内容も異なります。

大半の自治体は、試験問題とその解答、配点や選考の基準、求める人物像までの情報を開示しています。

ホームページ上で試験傾向が分かります。できれば、印刷をしてしっかり読み込み、対策を練りましょう。

試験日程の変更など、大切な情報もHPで更新されますので、随時チェックしましょう。

参考書、書籍、新聞

教員採用試験に関する書籍は、本屋さんで手に入ります。もちろんネットでも購入できます。

私は、教育新聞を1年購読していました。

専門誌などは、教育現場の課題や、自治体ごとの試験問題の傾向もつかめるので、おすすめです。

最新のおすすめ参考書・問題集はまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。

体験談

大学の先輩や、恩師から話を聞くのも大きな情報になります。どういう風に勉強をしたか、面接の対策をしたかなど、聞ける状況であれば聞きましょう。

ネット上でも、体験談は調べられますが、信憑性の低い記事もありますので、注意が必要です。

予備校・通信講座の資料

教員採用試験対策向きの予備校や通信講座の資料は意外と、情報がまとめられいます。

資料請求をするとより具体的に体験談などが入手できます。ただ、個人情報を教えるのが嫌であれば無理はしなくて大丈夫です。

セミナーや説明会

自治体の主催している説明会に参加できれば、絶対行くべきです。私はどこも行ってませんでしたが…。

それ以外にも多くのイベントを開催する自治体がありますので、都合を合わせて参加しましょう。

SNS

最近は、SNS上でもたくさん情報が手に入ります。孤独に勉強をする方は、SNS上で同じ時期に教採を頑張る仲間を見つけてやる気を出すのも良いですね。

ただ、正しくない情報が多く出回っているのも事実です。何でも信じ込むのはやめましょう。

情報収集が済んだら、計画を立てる

ただ闇雲に、何十時間も勉強するだけで合格は勝ち取れません。敵を知って、試験日までにどういう勉強をするか計画を立てることが大切

自治体のHPをチェックする

受験する自治体のホームページに、過去の教員採用試験の情報がころがっています。まずは目を通し、受験する際に必要な知識を学んでおきましょう。

特に、最初は「願書」作成があります。必ず準備しなければいけないものですので、「志望動機」を用意しておくと良いです。

計画を立てるときに、過去問で自分の実力を知っておく

中高の専門教養の勉強がある方は、まず自分の専門の実力を過去問で測っておくといいです。私は、1年分時間を計って取り組み、「何が足りないのか」「どこの勉強を強化するか」を決めていたので効率的に学習ができました。

自分の現時点の実力が、スタート地点となります。人によってスタート地点の位置は異なります。自分の能力はどの程度なのか、自分に合った学習計画を立てましょう。

試験までに取り組まなければならない量を知る

何をどれだけ学習するべきなのか、受験自治体の出題分野ごとに把握しておきましょう。ここでの「量」というのは、1度学習する量ではなく、あなたが力として身に付けられるまでの量のことです。闇雲に、参考書を何冊も購入して、結局どれも1度しか学習できないということにならないようにしましょう。「何を何周」「どの程度まで」やりこむかを決めて、自分と約束をします。

1日・1週間・1ヶ月単位で確保できる学習時間を算出

試験当日までの残り時間をまず確認します。その後に、それまでに何時間の勉強時間があるかを計算します。

あなたは1日にどれだけ勉強する時間がありますか。時期によっては「教育実習」や「介護等体験」が入ってきたり「卒業研究」のまっただ中になると、学習時間がなかなかとれなくなります。

学習できる時間を、計画が遅れてしまったときも考慮して、余裕を持って計算しましょう。

受験から採用までのスケジュールを把握しておく

受験から採用までのスケジュールも把握しておくべき大切な情報です。確認しておいてください。

受験から採用までのスケジュール
  • 3月~6月
    説明会の参加 / 募集要項の配布 / 願書の提出

    それぞれの自治体で説明会が3月~4月頃に行われます。事前に申し込む必要があることがほとんどですので、この時期はホームページをチェックしておきましょう。4月に入ると、続々と自治体ごとに「募集要項」が公表されます。試験日程や願書の提出方法が分かります。願書の作成は時間がかかりますので、余裕を持って準備をしましょう。

  • 7月~8月
    一次試験 と 合格発表

    7月には一次試験が行われます。その後、一次試験の合格発表が8月上旬くらいにされます。自治体により異なりますが、一次試験で採用予定者数の1.5~3倍ほどの人数まで絞られます。

  • 8月~10月
    二次試験 と 合格発表

    8月~9月に二次(三次)試験が実施され、10月上旬に合格発表があります。

  • 10月~3月
    採用内定 / 面接

    10月~3月にかけて、採用内定の通知と赴任校決定に向けた面接が行われます。自治体によっては、合格者説明会や研修が実施されます。

  • 4月
    採用

    初任校が3月末に決定し、勤務校への赴任します。

まとめ

情報収集をしっかりし、計画的に勉強をしましょう。

情報収集からすでに教員採用試験対策は始まっています。

今後もどんどん役立つ記事を発信しますので、参考にしてください。

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元中学校教員の いとこん です。営業、大学職員を経て、現在は DX コンサルタントとして働きつつ、ブロガーとしても活動しています。本ブログは、主に【教員の入口(教員採用試験対策)】【教員からの出口(転職ノウハウ)】【現職教員へのヒント】を自分の経験をもとに発信しています。

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