【難易度高め?】体育教師のなり方

体育教師になるには
いとこん
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学校の先生を目指す中でも圧倒的に人気な「体育教師(保健体育教諭)」。学生時代に部活動でスポーツにのめりこんでいた人や、体育大へ進学した学生の進路先に入ってくるのも事実です。

この記事をおすすめする人

●体育教師になることに興味を持っている方

●体育教師として働くことのメリット・デメリットを知りたい方

体育教師になるには

体育の先生、いわゆる「保健体育教諭」になるには、他の科目の先生になるのとほぼ同じステップを踏むことになります。具体的には、まず中学校教諭・高等学校教諭の教員免許を取得する必要があります。教員免許を取得した後は、公立学校の先生になるのであれば教員採用試験に合格する必要があります。

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体育教師に必要な能力・スキル

体育教師になるためには、運動技能だけでなく、コミュニケーション能力や指導力が求められます。特に、生徒たちとのコミュニケーション能力は非常に大切です。生徒たちと信頼関係を築き、自信を持って授業に取り組めるようにする力が見られます。つまり、担任としてやっていける力生徒指導力が必須なわけです。

また指導力では、正確な技術指導はもとより適切なフィードバックを行う力が必要です、加えて、学習指導要領に則った年間の指導計画を立てる力なども求められます。

これらのスキルは、学生時代の部活動や外部のスポーツ活動、アルバイトなどで積極的に経験を積んでいくことが大切になるでしょう。余裕があれば、スポーツ科学の知識を深めておくと生徒への指導説明に説得力が増すでしょう。

【キーワード】体育教師に必要なスキル

スポーツ好き、健康的なからだ、トレーニングに関する専門知識、わかりやすく教えられる技術、人間の身体のしくみの知識、けがの防止、応急処置の知識と技術、子供好き、王道のスポーツの人並み以上の技術力、指導への熱意、コミュニケーション能力、計画性

体育教師になるための進路選び

教員免許を取得するためには、教職課程が設置されている大学に進学する必要があります。大学の中には、教育学部を設置している大学もありますが、必ずしも教育学部でなくても大丈夫です。体育大学や体育学・スポーツ学などを専攻する学校へ進学する方法もあります。ただし、教職課程で必要な単位を取得することは必要なので、進学する前に教職課程の有無を確認しておきましょう。

中学校の体育の先生を目指す場合は、短期大学でも四年制大学のどちらでも教免を取得できます。ただし、自治体によっては中学校と高校の教員免許を取得している人材が求められるので、きちんと募集要項を確認しておきましょう。中高一貫校の学校では、中学校と高校の教員免許の両方が必要となります。

高校の体育の先生を目指す場合は、四年制大学に進学する必要があります。大学院へ行ってさらに専門性を高める人もいます。ただし、中学校の教員免許を求められることが多いため、高校の体育の先生を目指す場合でも中学校と両方取得しておくことをおすすめします。

体育教師は高倍率で難関!?

隠れた実質倍率

ご存じかと思いますが体育の先生は、他の科目と比べて高倍率です。全体的に自治体の体育教師の倍率をみてみると、低いところで5倍、高いところで20倍まであります。

ご自身が「ここで働こうかな」と思っている自治体の倍率は確認しておくと良いでしょう。

また、厄介なことに紙面上で公表されている倍率とは隠れて、国体に出場したような実績がある人には前もって声が掛かっているケースもあると聞きます。そのため、実は「実質倍率」は20倍ではなくもっと高い倍率だという場合があります。

体育教師のやりがいと大変さ

体育教師を目指すなら、体育の先生としてのやりがいと大変さの両方があることを知っておくことは大切です。

体育教師のやりがい

体育教師のやりがいは、生徒たちの成長を見守ることができること。体育の授業で、生徒たちが一生懸命に活動に取り組む姿を見ると、その成長を日々感じることができます。特にスポーツ大会や、競技の大会などで、生徒たちが目標に向かって努力し、それを達成したときには、一緒に喜びを分かち合える瞬間が何にも替えられないくらいの感動です。

また、体育教師は生徒たちにスポーツの楽しさや健康的な生活の大切さを教える重要な役割があります。そのため、あなた自身がスポーツに熱中し、健康的な生活を送ることが大事です。そして、生徒たちにスポーツの楽しさを伝え、自分が教えた生徒たちがスポーツに熱中する姿を見ると、とてもやりがいを感じます

体育教師の大変さ

一方で、体育教師には大変な面があります。まず、授業準備に時間が掛かることがあります。授業で使う器具の準備や安全に配慮した場所の確保、指導する内容の準備、指導方法の改善など、授業のための準備はしっかり行う必要があります。

また、生徒たちの成績や体調の管理も大切な仕事です。授業中に生徒たちにけがをさせないようにすることも非常に大切です。スポーツには必ずリスクが伴います。それに加えて、授業中で生徒たちが不慮の事故に巻き込まれないように、教師は細心の注意を払わなければなりません

さらに、生徒たちに対して十分に理解し、的確なアドバイスをすることも大事です。体育教師は、生徒たちが直面している個々の問題に対しても耳を傾け、生徒たちを導いてあげられる存在である必要があるのです。

また、体育教師は生徒指導がきちんとできていることは今や必須の条件です。学校の中でも全学年に関わりを持ちつつ、かなりの生徒との関係をつなぐ体育教師は、生徒指導力が求められます。

私が学生の時も生徒指導主事は、体育の先生でしたし、先生として勤務してからも大半は体育の先生が生徒指導関連に必ず携わっていました。

体育教師の給与・年収

実際に体育の先生として働くと、どのくらいのお給料がもらえるのでしょうか。

体育教師の年収は、平均400~500万円程度とされています。ただし、これは全国平均の数値であり、都市部や大都市圏では平均より高くなることがあります。逆に、地方の小さな学校で働く場合は、年収が低くなる可能性があります。

ただ給与は、勤務する学校や地域、経験年数などによって異なります。一般的には、公立学校に勤務する場合は公務員特有のベースアップ、年功序列による昇給があります。私立学校に勤務する場合は、学校によって給与が異なり、公立学校に比べて高い傾向があります。

給料の上がり方 ~東京都の給料表から~

出典:東京都人事委員会

上のように、教員の給料は「等級」と「号給」で決められています。等級が上がるほど給与が高くなります。また、号給が上がるほど、同じ等級でも給与が高くなります。

ちなみに、1級は講師、2級は教諭、3級は教頭、4級は校長です。号給は1年ごとに4号給ずつ上がるのが一般的です。普通に過ごしていれば1年に4号給、つまり8,000円ほどアップするわけです。

体育教師の将来性

日本では、人口減少や少子高齢化で、学校数が減少しているのが実情です。しかし、一度正規の教員として採用されれば安定として勤め続けることができます

体育教師に憧れる人は多いため教員採用試験の倍率は高く、突破するのは難しいですが、地域によって倍率が異なるため、受験の間口を広げてみるのもいいかもしれません。

まとめ

どうでしたか?体育教師になることは簡単ではないこと、そして何よりなった後も大事であることがわかっていただけたかと思います。

最終的には自分でしっかり考え、体育教師としてどのようにステップアップしたいか、そしてそもそも体育教師になりたいかを模索していってほしいと思います。

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