中学校・高校の英語教師になるには?

中学校・高校の 英語教師になるためには?
いとこん
いとこん

英語が好きで、学校の先生になりたいと思っている方は、

ぜひこの記事を最後まで読んでいただき参考にしてください!

この記事でわかること

●英語の先生になるためのルートと大切なポイント

●英語教員になるために必要な資格

英語の先生になるためには、教員免許と教員採用試験に合格することが必要です。英語教員になるためのルートや大切なポイントを詰め込んでいるので、ぜひ参考にしてくださいね。

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英語教師になるまでのルート

英語教師になるためのルート

全て順調にルートをたどると、大学・短大を卒業した年の4月から英語の教員として働き始めることができます。

ポイント

●大学などで「教職課程」を履修し、教員免許を取得する

●教員採用試験に合格する

大学・短大で「教職課程」を履修する

教員免許は「教職課程」を修了することで取得できます。大きく下の3つに分けられます。

教職課程

①教職に関する科目

②教科・教科の指導法に関する科目

③教育実践に関する科目

①教職に関する科目では、教育の歴史や教職の意義、生徒指導や教育相談について学びます。

②教科・教科の指導法に関する科目では、取得しようとしている免許の科目の専門性を高め、指導法について学修します。

③教育実践に関する科目では、学んできた知識を教育実習などで実践的に学修します。自分の出身校などで実際に授業や生徒指導をして経験を積みます。

教員免許には3種類ある

教員免許には「専修」「一種」「二種」の3種類があります。

免許の種類

①専修免許 : 大学院修士課程修了以上で取得できる

②一種免許 : 4年生大学卒業以上で取得できる

③二種免許 : 短期大学卒業以上で取得できる

どの免許でも採用の際には差がありません。ただ、二種免許で先生になると「一種」にすることが努力目標とされています。

注意点は、「二種免許」で高校の先生になれないことです。つまり、高校の教員免許は短大では取得できません。そのため、高校の先生になりたい人は大学に進学する必要があります。

英語の教員免許が取れる学部・学科

どの校種、またどの科目の免許を取れるかはそれぞれの大学の学部・学科によって違います。

中学校・高校の英語免許を取れる大学は文部科学省で公表されています。参考にして、進路を考えてみてください。

>>>中学校・高等学校教員(英語)の免許資格を取得することのできる大学〔文部科学省〕

教員採用試験に合格する

一般企業の就職活動と同様に、教員を目指す人も採用試験があります。公立の教員採用試験は47都道府県と大きな都市(政令指定都市)ごとに実施されています。私立の教員採用試験は、学校ごとに行われます。

47都道府県以外で採用試験を実施する大きな都市

【北海道・東北エリア】札幌市・仙台市

【関東エリア】さいたま市・千葉市・横浜市・川崎市・相模原市

【中部エリア】新潟市・静岡市・浜松市・名古屋市

【近畿エリア】京都市・大阪市・堺市・豊能地区・神戸市

【中国・四国エリア】岡山市・広島市

【九州エリア】福岡市・北九州市

千葉県立の高校教員を目指す場合は「千葉県の教員採用試験」を受ける必要があります。千葉市立の高校教員を目指す場合は「千葉市の教員採用試験」を受けなければいけません。

試験の日程がかぶっていなければ、いくつでも自治体を併願することができます。具体的な自治体ごとの最新教員採用試験日程は下の記事から確認できます。まだ確認できていない方はあわせて見ておいてください。

一度不合格になっても、翌年度以降も試験に受けることはできます。

受験時に教員免許がなくても良い

基本的に、受験する翌年の3月31日までに、希望する科目・学校の教員免許状を取得していることが条件です。つまり、試験受験時に教員免許がなくても大丈夫です。

自治体によっては、3月31日ではなく、4月1日のところもあります。

ただし、採用試験に合格しても期日までに教員免許が取得できなかったときは、採用が取り消されます。

内容は、筆記試験と実技試験

試験の内容は、受験する自治体によって異なります。教職に関する筆記試験(教職教養)、一般教養、専門科目の試験(専門教養)、模擬授業、グループディスカッション、場面指導、個人面接、論文などの種類があります。

英語に関しては、どこの自治体も基本的に「英語の筆記試験」と「実技試験(英会話)」が必須となっています。

英語教師になるための大切なポイント

英語科教員免許を取得し、採用試験に合格する

英語の先生に限らず、学校の先生になるためには学校(校種)と科目にあった教員免許が必要です。たとえば、中学校の理科教師になりたい場合は、中学校の理科の教員免許を取得する必要があります。

それに加えて、教員採用試験に合格しなければ先生にはなれません。公立の教員になる場合も、私立の教員になる場合もどちらも流れは同じです。

教員としての資質がある

「英語の免許」と「教員採用試験」だけあっても、教員としての資質を持っていることも大切です。子どもの成長を本当に思って行動できることや、教えることが好きなこと、あなた自身も「学ぶ」ことが好きであることなどが挙げられます。

中学校や高校生は大半思春期を迎えています。生徒の心情をよく理解し、生徒を指導する力も求められます。

教えられるレベル以上の英語力

英語の教師は、英語を教えることができないと務まりません。英語が好きでかつ、読む・聞く・書く・話すの4技能で確実な英語力が必要です。

英語の先生に期待される英語力

文部科学省の2018年度調査では、全国の公立高校の英語教員のうち全体の68.2%が、語学力のレベルを示す基準のCEFR B2(英検準1級以上)相当以上のスコアを取得していることがわかっています。

英語教師になるにあたり、留学は必須ではありません。ただ、留学を経験していれば、そのときの経験や知識を活かしつつ質の高い授業をできることでしょう。

英語の先生に期待される英語力

●英検 準1級以上

●TOEFL iBT 80点以上

●TOEIC 730点以上

文部科学省が公表している英語教員に求めている資格の基準は、上の通りです。もっと詳しく知りたい方は詳細記事をご覧ください。

まとめ

英語の先生になるには、以下の2つのステップが必要です。

・大学等で教職課程を修了し、英語の教員免許を取得する

・教員採用試験に合格する

あなた自身の磨くべきポイントを把握し、英語教師になるための行動を始める参考にしてみてください。

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いとこん

元中学校教員の いとこん です。営業、大学職員を経て、現在は DX コンサルタントとして働きつつ、ブロガーとしても活動しています。本ブログは、主に【教員の入口(教員採用試験対策)】【教員からの出口(転職ノウハウ)】【現職教員へのヒント】を自分の経験をもとに発信しています。

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