中学校・高校教員の志望理由の書き方【例文あり】

中学・高校教員の志望理由の書き方
教員卵ちゃん
教員卵ちゃん

志望理由に悩んで悩んで、全然進まない…。

教員すずき
教員すずき

時間をかける必要があるのは確かだけれど、

そこで止まるとドツボにはまるから…早めに完成させて面接対策にも移行しないとね!

こういう方々に役立ちます
  • これから教員採用試験を受けるのに、志望理由が書けていない人
  • 少しでも合格確率が上がる志望理由を書きたいと思っている人
  • 私立職員として履歴書を書きたいけれど、志望動機でつまずいている人

いとこんワンコ
いとこんワンコ

私が、2つの自治体で合格を獲得した時の志望理由の書き方のパターンと、

本文をお見せします。

志望理由/志望動機は確実に聞かれますので、周到に用意しましょう!

また、その後50名以上の志望理由書を添削してきた経験もあります。ぜひ、参考にして自分だけのしっくりくる志望理由を完成させてください。

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志望理由づくりの大切さ

志望理由をいかに魅力的に仕上げるかは、その後の面接でも響きます。面接官は、志望理由の書かれた書類を見てあなたを採点します

面接の中でも志望理由に繋がる質問がされますので、書類の段階で面接で聞かれそうな質問を予測しながら仕上げるとより良いです。

また、面接官は「すぐ辞めなさそう」な人かどうかを重要視しています。この後ずっと教員として働いてくれるのか?そこはしっかり見極めてくるので、堂々と伝えられる志望理由にしましょう。

志望理由(志望動機)は、面接でも必ず使うので、一貫して使う前提で作成すること!
自信を持って堂々と伝えられる志望理由を作ること!→すぐ辞めなさそうと思わせる。

志望動機を作る前の準備

自己分析

 1次試験である筆記試験が終わると、すぐに面接対策に移ります。自治体や志望する学校によっては、模擬授業の準備や場面指導の対策などもしなければいけません

 面接では、自分をしっかりと表現できるように、まずは自分のことを話せるようにしておきましょう。特に以下のポイントは、志望理由の中で関わってくる事柄になると思います。

(1)教員を目指した理由

(2)理想の教員像

(3)なぜその自治体(その学校)を志望するのか

(4)大学で経験してきたこと

(5)目指している校種の理由

(6)専門科目をどのように教えたいか/どんな授業をしたいか

先にこれら6つのポイントを1~2行程度で言葉にできるようにしましょう。

次に、下の7つの質問の答えを考えましょう。上記より深みのある「教育」に関しての質問です。

重要な項目

(1)どんな教員になりたいか

(2)教員になれたら、何をしたいか

(3)どのような生徒に育てていきたいか

(4)教育現場でどう貢献したいか

(5)社会にどう貢献したいか

(6)なぜその校種(小、中、高、特支)で、その科目(教科)を教えたいのか

(7)なぜここ(自治体)なのか ※公立なぜこの学校なのか ※私立

これに堂々と答えられるようになれれば、ある程度面接では自信を持っていいと思います。

意識して盛り込む内容

一番意識すべきは「先生になってあなたが何をしたいのか」です。先生になりたい理由よりも、力を入れて考えて書きましょう。

また、教員を志望する理由に「責任感」「生徒と保護者を第一とする教育観」「誠実さ」「子どもが好き」を強調していくと、プラスの評価に繋がります。

自治体の実施要項に記載されている「求める人物像」のキーワードを盛り込むと良いです。

ダメな志望理由の内容3つ

基本的に、志望理由に盛り込んではいけない内容はないです。が、私は面接で印象の悪い「ダメな志望理由」はあると思っています。 

ダメな志望理由が共通しているのは、内容が一貫しておらず、かつ薄っぺらいものです。志望理由を紙ベースで完璧に見せても、結局面接でボロが出てしまいますので、内容は必ず一貫させましょう。「教員を目指した理由」を1つ「これ!」と決めて、それを深掘りしていくのが良いでしょう。

あとは、「待遇面」を志望理由に盛り込むのは辞めましょう。自己中心的な人だと思われますし、面接官もいい顔はしません。

NGキーワード

公務員(安定している)

福利厚生

年功序列

これらのキーワードは入れないで、志望動機を作成していきましょう!

教員の志望理由の例文 ー【憧れの先生パターン】

多くの受験生は、この【憧れの先生パターン】です。ここに挙げているのは、例文ですので、参考にしつつ自分なりの先生との接点を思い出しながら、言葉にしましょう。

 私が教員を志望理由は、1人でも多くの生徒に英語の魅力に気付かせてあげられる指導をしたからです。理由は2つあります。
 一つは、中学校3年生の時の英語の先生が「わかりやすく」かつ「面白い」授業をしてくれたことが、きっかけで目指すようになりました。その先生のように、異文化の違いを伝えつつ、英語で発信することの楽しさを生徒に伝えていきたいです。
 二つ目は、英語は視野を広げてくれる科目だからです。私は大学の時に、アメリカへ行き「英語を使うと見える世界も、関わる人も大きく違うこと」に気付きました。生徒たちに、その魅力が伝わるように様々なアクティビティ活動を通して体感してもらいたいです。
 これらの理由から、私は英語を通じて自分を表現できるような、そしてそうさせる授業づくりのできる先生になりたいです。

この例文では、「結論」→「理由1」→「理由2」→「再結論+α」というパターンです。

実際、私はこの【憧れの先生パターン】を使用しました。自分の目指している校種で憧れている先生がいる方は、そのときの思い出を混ぜ込むと具体性が増して好感度が上がります。

教員の志望理由の例文 ー【教科大好きパターン】

 私は、1人でも多くの生徒に英語の魅力に気付かせてあげらえる指導ができる教員になりたいです。
 中学校1年生の時に、英検3級に挑戦し合格しました。これは、当時通っていた英会話教室で、英語を日常的に使うことで楽しく学習できると知り、苦痛なく楽しく勉強し続けたことで得た成功だと思っています。
 また、大学では、アメリカ国籍の留学生のチューターとしての活動を積極的にしました。生活のことから大学の授業のことまで、英語を使ってサポートすることは難しかったです。しかし、「話す」「聞く」を意識した英語を4年間続けたことで、英語力が向上しました。
 この経験から、現在の英語教育が目指している「4技能」の習得を意識した、授業づくりをし、多くの生徒たちに英語の魅力を気付かせたいです。

中高の校種を目指している場合、教科の専門性に触れることは大切です。授業が一番ですので、どの程度その教科が「好き」で極めてきたのかを伝えられると良いです。

教員の志望理由の例文 ー【バイト】

 私が教師を志望した理由は、塾講師のアルバイトで得た経験を活かしたいからです。
 はじめは、なかなか自分の説明が生徒に伝わらなくて、苦戦しました。ただ、経験を積むにつれて生徒たちが理解を示してくれる姿に、とてもやりがいを感じるようになりました。
 教壇に経って授業をする教師の仕事は、塾講師以上に責任もあり苦労することも多いとは思っています。それでも、もっと多くの生徒たちが「わかりやすい」「面白い」と感じてくれる授業をつくっていきたいと考えています。

バイトがきっかけなことは大丈夫ですが、その延長上で「教員も同じようにやりたい」となると責任感が欠けていると思われます。そのため、「塾講師以上に責任もあり苦労する」ということを理解していることを表現すると良いですね。

構成のパターン

文章の構成については、上記のパターンをご覧いただけばわかる通り、「結論」→「理由1」→「理由2」→「再結論+α」が一番きれいです。それに、当日の面接を考えてもこの部分は必ず問われますのである程度暗記すべき項目となります。暗記するにしても、流れがはっきりしているので覚えやすくなります!

自分の言葉で、しっかり面接官に伝わる文章を考えましょう!また過去に偏り過ぎずに、「私ならこうしていける!」といった教壇に立つ未来への思いも伝えましょうね!

①【結論】あなたが教員になりたい理由(➡教員になってやりたいことを簡潔に)

②【理由】①のように思ったきっかけを簡潔に(選りすぐりの理由を)

③【理由+補足や今の現状】②のほかに理由があるなら伝えましょう

④【再結論+α】そのために何をする / それをすることでどう影響があるか

志望動機の使える頻出フレーズ

大切なことは「教師としてやりたいこと」をしっかり、面接官に伝えることです。あなたは、教師になったらどんな教育をしたいと思っていますか?…ここを掘り下げていきましょう。

フレーズ

・私が実現したいことは…

・私が志望した理由は…

・…が好きだから

・…に挑戦したいから

・私自身いじめられた経験があり…

・恩師のような教師になりたい

志望動機はありきたりでOK

自分の過去の記憶と今後の未来を結ぶ

今まで過去にどのような経験をしてきたかを、志望動機の裏付けとして表現しておきましょう。

なぜなら、個人面接の際に必ず「志望動機では、○○○とおっしゃっていましたが、なぜですか?」とその過去にさかのぼった質問が想定されるからです。

面接官
面接官

先ほど、志望動機では〇〇〇とおっしゃっていましたが、なぜそう思ったのですか?もう少し詳しく聞かせてください。

逆に、「志望動機では、○○○とおっしゃっていましたが、実際の学校現場ではどのように活かしますか?」と合格後の未来の質問も当然予想がつきます。

面接官
面接官

先ほど、志望動機では〇〇〇とおっしゃっていましたが、実際の学校現場ではどのような先生になりたいですか?もしくは、どのようにあなたのスキルを活かしていきたいと思っていますか?

面接では、志望動機を深掘りされる前提で考えましょう。なので、志望動機は普通のありきたりで大丈夫です。ただ、その志望動機の過去と未来を結びつける作業を忘れずにしましょう。

経験したことを盛り込む

上に挙げた2つの例文も同様ですが、「実体験」ベースで志望動機を作成することが大切です。自分が自信を持って話せる過去の実体験が、志望動機に盛り込まれると良いです。

目安は1分程度

「どのくらいの長さの志望動機を作れば良いですか?」とよく質問がされます。面接官から「1分でお願いします」と制限される自治体もあります。

逆に1分以上話されると「長い…」と感じられる場合がありますので、作成した志望動機は1分くらいがちょうど良いですね。ストップウォッチなどを使用して、一度作った志望動機の長さを測ってみましょう。

補足

公立の教員を目指している時は、「○○県で」「○○市で」との絡みを入れるとより効果的です!

私は、生まれ育ったここ○○県(○○市)で
1人でも多くの生徒に英語の魅力に気付かせてあげらえる指導ができる教員になりたいです。

これを入れることで、

「この人はここで教員をやりたいのか」→「ずっとここで働いてくれそう!」と面接官は思います。

私立の教員でも、「なぜこの学校を受けるのか?」は突っ込まれますので、あらかじめ志望理由に盛り込むと良いですね。

面接で想定される質問をあらかじめ知っておくことも必要です。参考となる文献はたくさんありますが、おすすめする本を紹介しておきます。

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まとめ

志望動機は、具体的な経験を盛り込むことで、根拠のある動機となり、面接官に好印象となります。好印象を与えるポイントを抑え、しっかりアピールできるようにしましょう。

また、添削指導もしていますので、お問い合わせフォームより連絡いただければ対応します。

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いとこん

元中学校教員の いとこん です。営業、大学職員を経て、現在は DX コンサルタントとして働きつつ、ブロガーとしても活動しています。本ブログは、主に【教員の入口(教員採用試験対策)】【教員からの出口(転職ノウハウ)】【現職教員へのヒント】を自分の経験をもとに発信しています。

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