この記事に来たあなたは、おそらく今後教員からの転職を考えているのではないでしょうか。
私は教員からの転職をし、今では「良い選択をしたな」と自分を誇りに思っています。
また、教員で転職する方は年々増えているのは事実です。私の転職した経験と、同僚の転職やこのブログの読者の体験談をもとに記事を書きましたので、ぜひ参考にしてみてください!
教師からの転職は「むずかしい」と思われておりますが、たしかに他の職業の方と比較すると「転職活動しづらさ」は理解できます。実際に私も教員からの転職を経験し、その「しづらさ」も実感しました。ただし、しっかりと計画的に準備していれば、希望の転職先への転職は可能であることは強調しておきます!今回は、教師からの転職で「教師の経験を活かしながら」活躍できそうな【おすすめ転職先】を選抜しました。最後までお付き合いください♪
転職したい人は本当に増えているのか?について
教員という仕事は世間から見ても「安定」と言われており、離職率は低いとされています。しかし、年々精神的な不調を訴え、離職するケースが非常に多いです。
私への相談でも、20代で「このままこの仕事を定年まで続けられない」と早めに見切りをつけて転職活動される方が多くいらっしゃるなと最近思うようになりました。
精神疾患を理由に離職する小中高校の教員が過去最多を更新したことが、文部科学省が28日に発表した「学校教員統計調査」の中間報告でわかった。精神疾患を理由に休職する教員も増えており、教員の働き方改革が急務となっている状況が改めて浮かんだ。…(中略)… 定年者を除いた離職者のうち、精神疾患が理由で離職したのは、小学校が7・8%にあたる583人(前回比117人増)、中学校が6・5%にあたる288人(同36人増)、高校が3・2%にあたる181人(同27人増)。いずれも、09年度の離職者から精神疾患を理由とするケースを調べるようになって以降、数も割合も最多だった。
朝日新聞デジタル 2023年7月28日
また、朝日新聞デジタルより、新任教諭の退職も相次いでいることが記事となっております。
公立学校の教員に正規採用されたのに、1年以内に辞めるケースが増えている。教員の長時間労働の問題が解消されないなか、教育現場で新人を支援する態勢が不十分なことが背景にあるとみられる。…(中略)… 教員採用数が全国最多の東京都では、2022年度に正規採用した公立の小中高校、特別支援学校などの新任教諭2429人のうち108人が今年3月までに辞めた。全体の4.4%で、割合は過去10年間で最高だった。
朝日新聞デジタル 2023年6月20日
では、教員を辞めた後、実際にどのような仕事につけばいいのか…と不安に思っている方もいらっしゃるかと思いますので、以下でおすすめ転職先をご紹介します!
【厳選】教師におすすめの転職先
ただ「おすすめ~」といって羅列してるわけではありません。私の実体験と、大親友の教員時代の同僚の経験から、あなたがもし転職を検討するのであれば……「候補として入れてみて考えてみるのは良いと思いますよ!?」という視点から、かなり厳選したおすすめ転職先です!
では早速、教師から転職したい場合におすすめの転職先をあげていきます!
塾講師・予備校の先生
◆教員の経験を生かすことができる
◆転職後、マネージャーや経営などの役職上位を狙える
◆有名講師になることで給与アップが見込める
「教育」と密接にかかわるお仕事ですので想像はしやすいでしょう。私の友達には、大学の教員養成大学を卒業しましたが教員にならずに塾講師として働いている友達もいます。
教員としての実績や経験が直結しやすく、転職もとてもしやすいです。まずは社会人経験を積む意味でも塾講師になるのも良い選択肢となりますね。役職が上がると、最終的に塾長としてトップになったり、あるいは個人で独立して塾を立ち上げたりしている方もいます。
授業がメインの仕事なので、公立学校から転職すると「授業だけでいいのか!」と実感し、仕事内容が絞られることに驚く方もいらっしゃいます。ただし、塾によってはクラス担任制として運営しているところもあります。担任をしたくなければ、その旨をしっかり伝えておきましょう。
ただし、基本的に児童生徒が学校が終わってからの勤務開始になるので、働き方が夕方~夜遅くになります。また、入塾させ、継続して講座を受けてもらうことで利益になるので、数字のノルマが課せられるケースもあります。
人気講師としてかなり有名になれば、給与面も平均以上にもらえることは間違いないので、かなり夢はあります。
以下のように、塾講師としてトップ層に入れば年収1000万も夢ではないということですね!
私立学校教員
◆同じ学校としての勤務なので、そのまま経験を生かせる
◆公立と異なり、1日の授業コマが少ないのでゆとりが生まれる
◆公立教員よりも給与アップが望める
公立教員でなくても、働く学校を選べば「安定」の私立教員。学校法人の経営状態にもよりますが、施設や設備投資をしており、校舎やトイレ、機器はきれいで新しいものを使えるところもあります。
また、残業代をしっかり出す私立も多くあり、入試処理や成績処理に残業代がつくのはうれしい限りですよね。転職する際の採用面接は、教員をしてきた経験を織り交ぜつつアピールすれば問題はないでしょう。
ただ大変なのは採用試験突破になるかなと思います。大学入試のような採用試験が課せられるところが大半ですので、そのための勉強は欠かせないでしょう。
大学職員
◆授業をすることはなく、事務作業がメイン
◆私立の大学職員は待遇は圧倒的に良いケースが多い
◆ノルマがなく、精神的にゆとりをもって働ける
ここは私の大得意な転職突破先です。なぜなら、中途での大学職員の経験があるからです。
大学職員の最大の魅力は、安定と高年収でしょう。他の業界と比較しても、景気の変動は受けづらくいきなり倒産することはありません。厳しいノルマが課せられることもないので、勤続年数に応じて着実に年収はアップします。
国立の場合平均年収は約550万、私立では約730万円と言われています。教授という立場でなくても、学生の学びに興味がある人には大変魅力的な職業だと思います。
営業職
◆どの仕事にも「営業力」は求められるため、ビジネスの基盤が作れる
◆人脈の広がりを実感でき、人として大きく成長できる
◆話し上手であれば、仕事で営業は苦にならない可能性あり
実は、私が教員から最初に転職したのは、営業職でした。理由は上の3つです。公立の教員は、市場としての価値はほぼゼロに近いことを知り、まずはビジネスパーソンとしてのスキルをつけたいと思ったので、営業職を選びました。
最終的に、自分の市場価値を営業の数字として結果で示せるようになったことと、ビジネスの基本を一から知ったので大変有意義な期間でした。
ノルマがあることをあまり嫌と思わないのであれば、最初は営業として転職することも個人的にはおすすめです!
IT業界
◆年齢が若ければ若いほど、IT業界への転職は魅力的
◆今後教員として戻るとしても、確実にスキルアップして教壇に立てる
◆伸びている市場のため、年収アップの期待ができる
IT業界は、今後ますます伸びていく市場であることは間違いありません。また、教育現場でもGIGAスクール実施により、タブレット端末の普及と同時に教員のITスキルアップは避けられないものとなっています。
そもそも教員が合っていなかったという方や、人付き合いが少ないところを検討するのであれば、IT業界の(業種選びは必要ですが)仕事環境があなたを助けてくれる可能性があります。
テレワークやフルリモートは、教育現場では「対人」の仕事であるため、日常的な実施は難しいです。しかし、IT業界では意外と普通に行われていますし、それを良しとする環境があります。
今後のあなたの将来を考えて、教育に関連のある仕事に就きたいのか、仕事環境自体を変える必要があるのか、見極めてぜひ業界選びもしっかり行いましょう。
転職の「次の」一歩がわからないなら…
おすすめの転職先はわかったけれど、次私は何したらいいの?と思っている方は、以下の記事を参考にしてください。
転職選びももちろん大切ですが、教員の退職の仕方もしっかり押さえておく必要があります!私の経験談から、記事を更新していっていますので、気になるものはどんどんチェックしてみてくださいね!
特に20代は、ポテンシャル採用重視
新卒ですぐに教員となり、その後どこも企業経験がない方は基本的に「未経験採用」枠として見られます。そのため、あなたの意欲や態度次第で内定が出るかが決まるところが多いということは知っておきましょう。
教員からイメージのつきやすい「塾講師・予備校講師」は面接でしっかり受け答えすれば大丈夫です。また、営業職や事務職などは「志望動機」を企業に合わせて作成し、面接官に「なぜ教員からの転職を踏み出したか」を必ず問われるのでその質問の答えはぶれないように考えておく必要があります。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
私が「教員を辞める」と決断したのも毎日夜な夜な、そして朝までずっと何度も繰り返し考えて出した結論でした。そのため、今もし教員を続けていて同じ気持ちであれば、本当にあなたの気持ちがわかります。すごく苦しくて、不安でおびえていた日々を過ごしていました。
私の記事を読んで少しでも気持ちが楽になった、もしくは次の行動が明確になるのであればとてもうれしい限りです。