「教師からの転職は難しい」とはよく聞きますよね?本当なのかどうか、実際に先生から転職を成功した実体験を踏まえて解説していきます。
教員からの転職は難しい?
結論、教員から民間企業への転職が難しいのは事実と言えるでしょう。
ただし、その方の経歴次第なところもありますので、一概に「難しい」と片付けることはできません。
でも、一般的に教師だけの経験のみで、民間企業へ初めて飛び込む場合は難易度は高めです。ではなぜ難しいのでしょう?
難しいと言われる理由
私自身、教師から初めて民間企業へ転職する際は苦労しました。その経験からも、乗り越えるべき壁だった部分を事実に基づいて解説していきます。
ビジネス経験の乏しさ
『ビジネス経験』がないことが、一番大きな壁でした。書類選考や面接の時に「強み」となる部分をいかに先生の時に培った経験から引き出すかは大変悩みました。
民間企業の就業経験がないこと、ビジネス経験が乏しいことは、書類選考の時点でお見送りになるケースもあると当時のエージェントの方から教えてもらいました。
何より教員時代は「利益を追求」したことがなかったので、「利益を上げること」をしっかり考えているのか?については、9割の企業面接で聞かれましたね。売上を上げることにポジティブであることを胸を張って言い切りましょう。
面接官
利益を追求することに抵抗はないですか?
コミュニケーションスキルについても心配している企業も多かったです。日常的に相手が大抵子どもなので、「上から目線なんじゃないか?」「自己責任できちんと物事を考えられるか?」「ビジネス会話ができるか?」と不安に思ってました。
転職の時期とタイミング
教員は業務の性質上、年度途中の転職が難しいです。教員の業務の切れ目は年度ごとになります。特に私のように、担任業を持っている方は転職時期および転職活動の開始時期の見極めは慎重にしましょう。また、受け持っている児童、生徒たちの姿を目の前で見ていると「最後まで役目を終えなければ」と思う方が非常に多く、最適な転職タイミングを逃してしまう方も・・・。
先生を退職して転職する方の多くは、4月に民間企業へ入社するスケジュールで計画を立てることになるでしょう。
未経験職種へ行く場合は条件が低くなる
中途採用で、未経験の職種へチャレンジすると教員時代の年収より下がる場合が大半です。そのため、せっかく良い条件の転職企業先の候補が出ても、年収の面で妥協をしないと転職できなくなります。
転職を成功するためのアクションプラン
今まで上げたように、課題はありますが私も実際転職に成功していますし、周りにも確実にステップを踏んで転職を成功させている人は多くいます。次の3つのステップを踏んであなたも、転職を成功させましょう。
転職の時期をはっきりと明確にする
まずは退職時期を決め、その上で転職の時期および転職活動の時期を逆算して考えましょう。
3月末退職で、4月に転職する場合
→1月には書類選考、2~3月は選考・内定
2月末には内定が出ていると安心して3月末の退職に向けて心を落ち着けられます。
不安な人は11月~12月から書類選考を始めましょう。だいたい3ヶ月前~書類選考をすると良いスケジュール感です。早めに動くことによるデメリットはないので、どんどん動き出せる方はスタートしましょう。
自己分析や職務経歴書、履歴書の作成は、もちろん書類選考の前から準備する必要があるので、余裕をもって1か月ほど掛かると思いましょう。
3月末で退職を考えている場合、1月から書類選考が開始できるように準備しよう!
※3月末に退職をし、4月1日入社もしくは5月1日入社の形が一般的!
転職によって満たしたい条件や欲しいものを明確に
教師の転職に限った話ではありませんが、転職で何を得たいのかは明確にしましょう。「これがあれば満足する」と、優先順位をはっきりさせることが大切です。
信頼できる人やエージェントを味方につける
私は早い時期から転職エージェントに相談していたので、自己分析から書類選考・面接対策まで余裕を持って終わらせることができました。
周りに転職を成功させている元教師の方がいるのであれば、相談相手にしてもいいですが、いない場合は積極的に転職エージェントを味方につけましょう。転職活動では、多くの求人募集に目を通すこと、やったことのない就活の基本常識を身に付けること、丹念な自己分析とやることがたくさんあります。1人だけで抱え込まず、せっかく無料でサポートしてくれるサービスがあるので、使えるものは使いましょう。
リクルートエージェント以外のサイトも知りたい方は、こちらのブログで他のサイトも紹介していますので参考にしてみてくださいね。
まとめ
教師からの転職は確かに難しいですが、事前の準備と幅広い情報収集をすれば難しさは減ります。
他にも転職で必要なステップや細かいポイントを紹介していますので、ぜひ参考にしてあなたの転職成功のヒントにしてください。