あれ…クラスの先生、学級通信なかなか出さないわね。
運動会が終わったから、学級通信出そうと思ったけど、
疲れて…それどころじゃないな。
また出せずに時間が経ってしまいそうだ…。
私が初任の時は、上記のような状況が続いていました。そのため、1年間で8通ほどしか出せずに次の年を迎えてしまいました。
せっかく担任できた生徒たち…、保護者にも学校の様子を伝えたい!と思い、私が編み出した工夫とその実践過程を紹介します。
学級通信を出すメリット
クラスに対して学級通信を発行することは、担任の義務ではありません。
ただ、学級通信を日頃から発行しておくと良いことがたくさんあります。
7つのメリット
保護者は子どもの成長が知りたい
「先生の学級通信、毎回楽しみにしています!」と保護者から言われたときや、「先生、次の学級通信はいつですか?」と生徒たちに言われたときがありました。
言われるたびに嬉しく思い、次はどんな話題にしようかな?と考えるようになりました。
ただ、学級通信を発行することが「目的」となってはいけません。
学級通信を出すことで保護者と生徒から信頼を得ていくことを「目的」として、学級通信はあくまでも「手段」でしかないといことを念頭に置きましょう。
学級通信を出すまでのプロセスを楽にする
学級通信は書き出すまでが、辛い…という方が多いですね。
私が教員時代は、週2回、多いときは週3回発行していました。それは、学級通信を出すまでを仕組み化していたからできたのです。
- Step 1「学級通信」用のフォルダを自分のパソコンに作る
・時間のある冬休み等を使って、来年度のことを考え、作っておきましょう! - Step 2Wordで、自分の学級通信の型を作成する。
・タイトル/日付/文責(自分の名前)
・周りの枠線→入れた方が見やすいです! - Step 3作成した型を、コピーしてフォルダ内で行事ごとに名前を付ける
・手元に年間行事予定を置き、どんどんフォルダにコピーしていく「01_学級通信(自己紹介/理想のクラス)」
「02_学級通信(夏休み直前/夏休み中の課題と勉強方法)」
「03_学級通信(夏休み明け/次の行事について)」
「04_学級通信(運動会の練習開始/組織委員発表)」
「05_学級通信(席替え座席添付/運動会前のコメント)」
「06_学級通信(運動会写真)」……
・上記のように、書く中身が分かるようにタイトルに名前を付けておきます
- Step 4時間があるときに、中身を少しずつ進めておく ※「01_~」から
・自分が持ったクラスに限った話以外は、書き進めておくことができます。
・自己紹介や、理想のクラス、季節に関する言葉、保護者へのメッセージなどはある程度決めておけます。 - Step 5ネタを溜めておく+写真を日頃から撮っておく
・生徒の個人の話題や写真を出すとき、クラス全員が一年間でまんべんなく出るように意識します。
・小さいことでも、ネタになることを溜め、カメラを手放さないようにしておくと良いですね
私の中のルール
写真は最低1枚盛り込む
私は学級通信に必ず1枚、写真を入れるようにしていました。
また、少しでも「この部分文字多いな…」と感じるときは、流行のキャラクターを横に貼るなどしていました。
席替え後は班と席をお知らせ
席替えをしたときも、席の座席表をA4一枚の下半分に貼り付けて発行していました。
そのため、文字は少なくて済みます。何より保護者は「誰と同じ班なのかな」「誰が隣なのかな」「誰が一番前の席かな」ということは大変気にしていますので、お知らせしてあげると良いです。
その時に、班長や副班長も分かるように印をつけてあげるとより良いですね!
字体にこだわる
字体もとても大事な要素です。Wordであれば「UD デジタル 教科書」シリーズの字体で統一させることをおすすめします!
「UD」は「ユニバーサル・デザイン」を表しており、どの人にも読みやすい字体となっています。また、「教科書体」とあるように、学校で使われることを前提としています。
私も、書いていてこの字体のときは「読みやすい!」と感じながら、書き進めていました。
一枚目の学級通信は手書きで名前を書く
私は、初めての学級通信はクラス全員の名前を手書きするようにしていました。
手書きはパソコンの文字より、温かみがあるので、たまに使うのはおすすめです。
ただ、普段から忙しい先生たちはパソコンに働いてもらえるところは働いてもらい、良い意味で手抜きをする方が、コンスタントに発行できるので心待ちしている保護者のため、生徒たちのためになるのです!
学級通信を出さない人もいることにはいる
学級通信は正直、作成には時間がかかります。ましてや文字を書くことが苦手な先生にとっては、学級通信を作ることは苦痛と感じるでしょう。
実際、わたしの周りで「学級通信は出さない」と決めている先生がいらっしゃいました。でも、その先生はその分、家庭への電話連絡を頻繁に行っていましたし、懇談会では誰よりも長く保護者と話をしていました。
ただ保護者から直接、「学級通信出してよ。隣のクラスは出しているんですよ。」と言われたことがあったそうです。
確かに必須の業務ではないが故に、学級通信を出しているクラスが学年でたくさんあれば、そういう声が出てくるのは仕方ありません。
ただ、先生である自分がクラス1人1人を理解すること、見通しを持って生徒の活躍する場面を作ってあげること、家庭との連絡手段を日頃から作っておくこと、、、、のメリットを考えるとやはり学級通信は作る方がいいでしょう。
まとめ
学級通信を心待ちにしている生徒・保護者は必ずいます。
ただ文字だらけの学級通信では、読むことなく捨てられてしまうかもしれません。写真やイラストなど工夫して発行するようにしましょう。
このように「教育」に関する話題や、役立つ情報を発信していますので、ぜひ他の記事も読んでみてください!