教員採用試験は自治体によりますが、一つの試験でも様々な試験科目があります。
参考書選びは合否を左右くらい重要です!
でも、実は王道の参考書・問題集は決まっています。その中から選べば間違いなしです。
私が使っていて「使い心地の良かった参考書・問題集のみの紹介」です!
私は大学時代に、教員採用試験対策用模試で常に1位をキープし、20倍以上の倍率の自治体から新卒で合格を勝ち取った経験があります。参考書選びに迷われている方の力になると思いますので、ぜひ最後までお読みください!
参考書選びのポイント
大前提、自分に合った参考書を選ぶことが大切です。私が実際に教採を受けた経験から、参考書選びで重視していたポイントを3つお伝えします。
1冊で分野の内容を網羅しているものを選ぶ
王道の参考書・問題集は決まっていますが、その中でも特に私がおすすめするのは「その1冊を買えば、試験範囲はすべて網羅している!」となるものです。
購入したら、他の参考書や問題集には手を出さず、まるごと覚えてしまうくらいに使い込むことが重要です!(いろいろ手を出して、参考書マニアになったら負けです!)隣の人がつかっている参考書が輝いて見えても、自分の参考書が消化しきれていないのに買ったりはしないように!
過去問は必ず入手する
過去問は一番最初に手にいれたいです。なぜなら、それによって試験で対策すべき分野が分かるからです。受ける自治体のHPで昨年度分の過去問を公開している場合がありますので、チェックしてみましょう。
先に過去問を見ておくことで、専門教科の勉強で足りない部分を参考書で補うことや、一般教養の参考書の難易度を決めることができます。効率的に勉強するには、まず相手を分析することから!
面接や場面指導、模擬授業の参考書や関連書を買う
近年の教員採用試験では、人物重視の採用となっています。そのため、面接や場面指導、模擬授業などの人物評価が大きい試験が、合否に大きく関係します。
むしろ人物試験を突破できないと、合格は勝ち取れませんので、しっかり対策すべきところです!
そのため、面接試験の概要やポイント、実際の想定される質問が解説されている参考書で情報収集を行うことが大切になります。
意外と知らない面接時の正しい入室の仕方や、試験時の声の大きさ、好感度の良い姿勢など基本的なところから学べますので1冊持っておくと良いです。
【過去問】おすすめ参考書
『過去問シリーズ』 協同出版
自分の受験自治体の過去問は、教採本番までに何年か分は解きましょう。間違えたところは解説を読んで理解する作業は欠かせません。
過去問は、全国の自治体の分野別でそろえられる『過去問シリーズ』一択!
基本的に「一般教養」「教職教養」「専門教養」と分かれているので、それぞれ過去問で分野ごと傾向を把握しましょう。
たとえば、教職教養で「教育法規」の分野は毎年出題されているけれど、「教育心理」は全く出ていない…などと自治体によって差があります。一般教養や教職教養も全てを丸暗記する必要はありません。勉強範囲を絞るためにも過去問研究は欠かせません。
自治体ごとの過去問を手に入れよう
全国各地の過去問が、校種別に販売されています。
以下は東京都の教職教養の2025年度用過去問になりますが、同じ表紙で、他の校種のシリーズもあるので必ず手に入れてください!
●自治体別に対応している唯一の教員採用試験対策問題集・参考書シリーズ
●過去5年間の出題項目一覧表・詳細な傾向と対策及び直近数カ年の実施問題全問と解答、わかりやすい解説を収録されています
全国まるごと過去問題集 教職教養
教職教養は、昨年度と傾向を変えて出てくることが多々あります。私は全国版で、最新の教育トレンドの問題を解いて対策をしていました。
難易度の低いものから高いものまで様々収録されているので、この1冊でかなり力つきます。
●全国の自治体がぎゅっと一冊に詰まっている過去問集
●倍率が例年高く、難易度の高い自治体を受験する人は、購入検討をしましょう。そういった自治体の筆記では、難易度が高めの問題やトレンドの問題が解けるかどうかで差がつきます。
実務教育出版 教員採用試験 教職教養よく出る過去問
「全国まるごと過去問題集」で演習に取り組む前に、しっかり精選された頻出問題で慣れておきたい人はこちらの『教職教養よく出る過去問』がおすすめです。
教職教養に力を入れたい人、受ける自治体で教職教養の出題が毎年あって、対策が必須の人はこちらで、鉄板の問題を解きなれてから、上で紹介した『全国まるごと過去問集』に入ればもう「教職教養達人」間違いなしです。
●詳細な出題分析がされた「教職教養」対策にうってつけの1冊!
●教育原理、教育史、教育法規、教育心理の頻出過去問が精選されており、受ける自治体の「教職教養」を1問でも落としたくない!もしくは、教職教養が筆記試験に占める割合が高い自治体を受ける人にはお勧めです。
【一般教養】おすすめ参考書・問題集
以下では、教員採用試験の一般教養対策におすすめの参考書・問題集を紹介します。
『Twin Books完成シリーズ』 時事通信出版局
私の一番のおすすめは 時事通信出版局 の出している『Twin Books完成シリーズ』の参考書・問題集のセットです。このセットで、後は過去問以外は買わなくて大丈夫なくらいです。
私は大変このセットにお世話になりました。
ご自身の出願予定の自治体で、一般教養が数問しか出ない方はこちらの「30日完成」1冊で十分だと思います。
【教職教養】おすすめ参考書・問題集
以下では、教職教養におすすめの参考書・問題紹介していきます。
おすすめは、一般教養と同じく『Twin Books完成シリーズ』です。ただ、もう一つあげるとしたら、東京アカデミーから出ている『オープンセサミシリーズ』です。
どちらも教採対策としては、王道の参考書シリーズです。ただ、購入するときは必ず同じ出版社の参考書と問題集をセットで買わないと意味がありませんので注意してください。
『Twin Books完成シリーズ』 時事通信出版局
教職教養の問題が他の自治体と比べて問題数が少なく、残り勉強日数が限られている方はこの「30日完成」シリーズでも基本は抑えられます。
『オープンセサミシリーズ』 東京アカデミー
私は時事通信出版局の「Twin Books完全シリーズ」の2冊を相棒に持っていました。
理由は、持ち歩きやすい大きさだったのと、赤シートが利用できるからです。
ただ参考書の内容は自治体によっては薄いです。過去問を解いて足りない方は(上で紹介した)「全国まるごと過去問題集 教職教養」で補うとバッチリです!
【専門教養】おすすめ参考書
『オープンセサミシリーズ』 東京アカデミー
『Build Up シリーズ』 時事通信出版局
対応している科目は、中高の【国語】【社会】【英語】【保健体育】【養護教諭】【特別支援教育】になります。
【小学校全科】おすすめ参考書
小学校の対策参考書として、こちらも私の個人的激推しシリーズ「Twin Books」からの要点理解を紹介しておきます!参考書持っておきたいけど、よく違いがわからないのであれば、このシリーズなら外れなしだと言えるくらい、見やすくわかりやすいです!
【面接】おすすめ参考書
面接は1冊持っておくと良いです。面接のコツは、下記の参考書であれば記載されているので、それを読むだけでも勉強になります。
面接は答え方も大事ですが、意識すべきは入室からです。姿勢や話し方の基本も学びましょう。
【場面指導】おすすめ参考書
【論作文・小論文】おすすめ参考書
論作文は1冊あれば十分です。最終的には自分が得た知識や経験で書いていくことになるので、【書き方】や【パターン】など、基本を抑える意味で1冊は手元にあると良いです。
「筆記による面接試験」とも言われるくらい、教師としての資質・能力、熱意など幅広く問われます。一般的な出題テーマから、時間配分、制限字数等は抑えつつ、対策する必要があります。
【模擬授業】おすすめ参考書
面接官を前に3~10分程度の模擬授業を行う自治体は多いです。テーマは当日直前に提示されるパターンと、事前に提示されているパターンの2つがあります。
「この先生の授業を受けていきたい」と面接官に思ってもらえることが大切です!
授業の基本である【話し方】【目線】【黒板の使い方】【発問】【指示】が合否の分かれ目です。基本は参考書で学べることが多いので、一通り読んでおくと良いです。
模擬授業の対策に悩んでいる方は下の記事を参考にしてください。
【教育トレンドに強くなる】教育関連雑誌・情報誌
お金は少しかかってしまいますが、教育系の雑誌は毎月購入をおすすめします。毎月購入できない方は、冬の時期に「面接対策」「模擬授業対策」の号が出やすいので、そのタイミングだけでも買うと勉強になります。
私は、「教員養成セミナー」にお世話になりました。過去問だけでは理解できない【最新トレンド】の問題を扱っていますので、大変参考になります。
あまりに古い過去の雑誌は教採の傾向と合っていないことがありますが、結構1年前でも鉄板ネタや、他の受験生と差をつける極意などが載っており、かなり勉強になります。
教員養成セミナー
気になるトピックの月だけ購入するのもありです♪過去問の傾向や、自治体ごとの最新傾向、試験の変更点や、高倍率自治体を突破した合格体験記など面白いトピックが並んでいるので、ぜひお手に取ってみてください♪
教職課程
よく聞かれる質問にお答えします
過去問だけで勉強を進めるのはアリ?
過去問のみで勉強をするのは得策ではありません。過去問は所詮「過去問」なのです。最新の教育トレンド問題などは、過去問を解いてるだけでは対策できません。
トレンド問題を拾うには、教育系雑誌が活躍します。最近注目されているキーワードや、筆記試験直前対策、合格体験記、最新の教育時事がまとめられているので大変参考になります。
教育時事の対策はどうすればいいの?
教育時事は必ず、筆記もしくは面接のどこかで結びついて出題されます。上で紹介した教育関連雑誌では必ず「今年のトレンド」が紹介されますので、キーワードや関連する単語の意味は確実に押さえておきましょう。日頃から教育ニュースを見るようにする癖はつけておくと良いでしょう。
また、そのトレンドに対して自分がどう思うか、自分が教員ならトレンドの問題をどう解決していくかなど「自分の意見」を持っておきましょう。私は、時事対策用のノートを作成し、自分の考えも一緒にまとめていました!
まとめ
教員採用試験におすすめの参考書・問題集を紹介しました。
一口に教採と言っても、自治体や校種によって様々な試験があるため、自分が受験する試験に対応する参考書や問題集を購入する必要があります。
以上を参考に、あなたにぴったりの参考書を探してみてください。
私のブログ記事では、教育に関連する情報を上げておりますので、ぜひ色々参考にしてよりより選択が出来るようにしてくださいね!