本記事では、中学校教師を目指したいと思っている高校生や、教師への転職を考えている方々へ向けた記事です。中学校教師のなり方や学費、必要な資格やスキルに加えて、仕事内容などについて詳しくご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
中学校教師になるには、中学校教諭免許状を取得し、教員採用試験に合格する必要があります。教職課程のある大学や短期大学で、決められた科目を履修・修了することで資格を取得できます。免許には中学校教諭専修(大学院修士課程修了程度)、1種(大卒程度)、2種(短大卒程度)の3種類があります。その3種類の中でなりたい科目の教員免許をとる必要があります。
中学校の先生になるには、教員免許と採用試験合格が必須
中学校以外の校種を目指す場合でも、以下の2つは必要なステップです。
中学校教師の教員免許の取り方
中学校の先生になるには「中学校教諭免許」を取得するのですが、この免許は3種類あります。
中学校教諭免許は3種類に分かれる
②中学校教諭台異臭免許を取得して、先生になるパターンが多いです。ただ、この3種類どの資格を持っていても、先生になってから仕事の違いはありません。場合によっては、採用の際に第二種より一種や専修免許を持っている受験生を優遇することがあります。
高校-2中学校教諭になるための学費はいくら?
先生になるために免許が必要なことは分かりました。ただ、それも教育機関で学習する必要があります。その際にかかる学費はいくらなのか。
大学と短大については、国公立か私立かで大きく学費が変わります。通信制の場合は、かなり学費を抑えることができます。
社会人や高卒から中学校の先生を目指す場合
4つのパターンがあります。
現在社会人で、仕事を続けながら中学校の先生を目指すのなら②科目履修生、③通信制大学、④教員資格認定資格が、良いでしょう。
科目履修生は、大学や短大を既に卒業している人が、必要な科目の授業のみ履修する仕組みです。
通信制大学で学ぼうと考えている方は、まずは資料請求してみましょう。
中学校の先生になる上での基本知識
中学校の先生になる時の年齢制限について
教員免許の取得に年齢制限はありません。ただ、免許取得後に受ける教員採用試験には年齢制限があります。自治体によって、年齢制限は変わりますが、近年は緩和傾向にあります。
受験資格は、各自治体のホームページで確認できます。定年直前の59歳としている自治体が多いです。
実際の教員採用試験の合格者は、20~30代の層が一番多いです。
中学校の先生になる難易度について
全国の令和2年度公立学校教員採用試験の中学校の倍率は「5.0倍」です。例年、中学校は5~6倍程度となっています。自治体によっては、7~10倍のところもあります。
校種全体を見ても、徐々に倍率は下がってきているので先生になりたい人にとってはチャンスです。
中学校教師の給料について
中学校教諭全体の平均年収は約339.5万円、平均月収は約29.9万円です。正規雇用の教員の場合、勤続年数約18年で平均年収408万円、平均月収約34万円となっています。
全体的に小学校教諭の平均年収よりやや収入は高いです。
中学校の先生になった後のキャリアプランについて
中学校教師として経験を積むと、若手に指導助言を与える「指導教諭」、校長および教頭を助ける「主観教諭」としてキャリアステージが上がります。
管理職試験を受け、合格すると「教頭」「副校長」「校長」になることもできます。管理職になると、学級担任を持つことはなく、学校全体の運営に対し責任を持つこととなります。
また、教育委員会へ異動になるケースもあり、そのまま教育委員会で固定で働く場合や1年で現場に戻る場合など様々です。
中学校の先生に向いている人・適正がある人
中学校の先生は他の業種の仕事と比較して特殊な仕事です。そのため、適性がある・ないは分かれます。これから適正があるタイプを紹介します。
教えることが好きな人
中学校教師は、先生ですので「教える」ことが好きな人が向いています。特に公立中学校は、生徒たちが学校の近くの家から通ってくるため(住む場所で通う学校が決まるので)、クラスの中でも学力に大きな差が生じやすいです。
小学校の学習内容を取りこぼしている生徒もいれば、学習塾で先取り学習をしていて授業を退屈に感じている生徒もいます。
生徒たちが「わかる・できる達成感」「もっと学びたいという気持ち」が出るような授業を日々考えていかなければなりません。
生徒指導に熱い思いを持てる人
中学生の時期は、思春期や第二次性徴期と、心もからだも大きく成長する時期です。
その過程で、急激に変化するからだに悩んだり、心が落ち着かなくなったり、「反抗期」を迎えたりします。
文部科学省が全国の学校へ「体罰」「不登校」「いじめ」などと校内ネガティブ発生件数は、中学校が一番です。問題が起これば、必ず生徒指導を行い、デリケートに対応していかねければいけません。
どんなときも平常心で、生徒のためを思って指導にあたれる人が中学校の先生に向いていると言えます。
まとめ
中学校教師になるためには、中学校教員養成課程卒業と教員採用試験合格の2つが必要です。
中学校教師を目指している方はぜひ参考にしてください。